9月16日(敬老の日)は兵庫県立芸術文化センター中ホールで
「第2回にしのみや能」です
今年は狂言一番 能一番ということで
「船弁慶 重キ前後之替」のお役を頂戴しました
子方も長男が勤めさせて頂きます
ようやくチラシが上がったのでアップしておきます

船弁慶 という曲は能の中でもポピュラーな曲で
良く上演されますが今回は「重キ前後之替」という小書きが付きます
内容としては
兄頼朝と不和になった義経が都落ちし、西国へ下るために
尼崎大物の浦から船に乗ろうとしますが
弁慶は静も一緒に下るのは如何なものかと義経に伝え
義経も静との別れを決めます
静は義経との別れを嘆き悲しみの舞を舞います
静と別れ船出した一行は天候の急変に遭います
荒れ狂う波間から義経が滅ぼした平家の一門が現われ
中にも平の知盛が長刀を持ち義経一行に襲い掛かります
義経は刀を抜き立ち向かい 弁慶も数珠を揉み祈り
怨霊を退けます 後には大海原に白波が残るだけでした
前半の静の舞と後半の知盛の激しい動きの対比が面白い曲です
重キ前後之替という小書きは
通常の前後之替と同様 装束が変わり 緩急が付く以外に
前シテの舞がバンシキ序之舞になったり(今回は中の舞の予定です)
後シテの働きの中で波に流される動きとして「流れ足」を使う演出になります
流れ足はほかに「乱」や「鵺」といった曲で使います
海の上を流れたり、川の水に流されたりする様子を表現します
ストーリーもわかりやすいので是非観にいらしてください^^

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